借金とは?

はじめに、借金は「本人の努力不足」ではありません。


危機感の欠如

例えば街中を歩っている時、「誰かに襲われる、事件に巻き込まれるかも」と考えて歩いていますか?

最近はテロや不審者事案等のニュースに接する機会も増加し、常に警戒している方も多いのではないでしょうか。


では、“借金“について危機感はありますか?

「自分はしない」と思っていても、

・好きなタイミングで後払い

・大きな買い物はクレジットカードを普段から利用

・〜ポケットマネーを利用

などなど、利用していませんか?

そして使いすぎて「今月ピンチなんだよね〜」とか。


そういうのも十分“借金“ですからね。

額が多いとか少ないとか関係ありません。

おまけに「クレジットカードと、後払いの利用した」状態であれば、複数社からの借入ですし、十分“多重債務者“です。

内容がギャンブルだろうが、生活費の支払いだろうが借金は借金“です。

家のローンも車のローンも、大きい買い物も小さい買い物も、純粋な「現金一括払い」をしていない限り借金です。

もちろん奨学金や各種有事特別貸付も同様です。


借金=消費者金融・ヤミ金

という構図ではありません。

借金は簡単に誰しもがしている、できる状況です。


今、もし何かを購入して将来的に払っていける試算はありますか?

そこまで考えて、万が一病に倒れた時払っていけますか?

誰からも一切お金を借りずに、払っていけますか?

「少ない金額だから」とカード等使い続けて、日常的に借入していませんか?

保証人になった時、必ず払うことができますか?


額の多い少ないではありません。

使途も用途も関係ありません。

借金は借金、それが返せなくなる“危機感“はありますか?


しかし、借金をしなければ今までの人生がありましたか?

例えば奨学金。高校や専門学校、大学など「行けたから」こそ、今の人生がありませんか?

子供へのプレゼントや生活費の足し、家族旅行や仕事のために行った借入はありませんか?

生きるために止むおえず行った借入はありませんか?


ここまで言葉を並べて、何が言いたいか。

借金をしてしまったことは、“悪“ではありません。

大きな依存症と小さな依存症

よく借金の代表例で「ギャンブル」がありますが、そこに的を絞ったお話です。


「あ、これって依存だよな」と自覚があれば、「よし治しましょう!」

とはなりません。

そもそも"依存症"と言われて思いつくことは何でしょうか?

「お酒」「ネット」「買い物」と付くものは山ほどあります。

ここでは「ギャンブル依存」について記しますが、

例えば・・・

⚫︎何度借金を重ねても「ギャンブル」をする

⚫︎暇さえあれば、とにかく「ギャンブル」をする

⚫︎仕事中でも「ギャンブル」が忘れられない


文字に書き上げると「おおごと」のように思えますが、では現実はどうでしょうか?

⚫︎限られた金額(数百円〜数万円)、もしくは上限をかけてパチンコ、競艇、競輪、ネットカジノに勤しむ

⚫︎会社の休憩時間中に、帰宅前にパチンコを必ず、高頻度でする

⚫︎何となく空き時間があると、スマホで必ず賭け事に勤しむ


何となく、近くにそんな方見当たりませんか?

今、直接お店などに行かなくても、簡単に賭け事ができる時代です。

合わせてネットバンキング等やカードローン、"好きなタイミングで後払い"などの普及により、簡単にお金を使える時代です。そして、当たり前のように借金ができます。


もちろん、現行法では"違法"ではありませんし、ネットバンキングが「悪」ではありません。使い方を誤らなければ非常に便利ですし、むしろ勝手が良かったりします。


しかし、それだけ簡単に、もしかすると無意識に「借金」をできる状況です。

借入もネットからできますし、本来窓口などで止められるであろうことも、ネットなら簡単にできる、そんな恐れもあります。

何より、悪い人たちが脅迫してきて、恐怖から一時的に逃れるために被害者がさらに多額の債務を背負ってしまえる、そんな状況でもあります。


話が少々外れましたが、いずれにせよ、その気になれば誰もが簡単に致命的額の債務を背負える時代です。

また、「依存」と認識していなくても、それは小さな依存症の始まりであり、いつでも「大きな依存」に変化できるシステムが整っています。


「私には関係ない」と思っていても、その「依存」は目の前にあり続けています。

「治った」と思えても、完全に依存から抜け出すことは大変です。

だからこそ"依存"を本気で考えた時、努力すべきは依存当事者は当然としても、他者一人一人の気付きと危機感が大切なんです。

多重債務者=自己責任、という誤解と過ち

前項では「ギャンブル依存」を主体に書きましたが、非情な程他にも「依存」はあります。


しかし、逆に考えてみてください。

もしそういった制度も、システムも、業種も無かったらどうでしょうか?

おおよその“借金問題“は解決できるかもしれません。


被連協ではこれまで様々な法規制、自粛要請、取り決めを行なってもらうべく、日本国政府、内閣、国会(議員)、貸金業者、ギャンブル関連業者に訴え、時には「告発」など行い、公正に法に則って活動し続けています。


しかし、そんな中でも「債務者=自己責任、恥」という風潮や意見が世間に蔓延しています。

以前よりは確実にそのような“偏見“は減りましたが、それでも一定数が残っています。


ここまで読んでいただいた方であれば、何度も書く必要はないかと思いますが、全員の“借金がある人間“、または「多重債務者」が、必ずしも“自己の快楽“のためだけに借金を行ったわけでは決してありません。

生きるため、生活を行うため、その借金の手段が「現状を解決できる」と信じたから、など理由は十人十色です。


一方、一部の方は「今まで努力してこなかった者が悪い」と債務者を否定します。

「努力してこなかったから、生活が困窮して借金しながら生きているんだろう」と。


しかし、一般企業において社員がいるから社長が、アルバイトやパートがいるから正社員がいるように、「借金を抱えても必死に生きて、何とかしようとして生きている」から社会が成り立っています。

債務者と言えど、各公共料金やお買い物、そこでしっかりと“支払い“をすることで経済が成り立ちます。至極当たり前な話ですが。

また、あえて例はあげませんが、この世に一切“借金をせずに生きている方“は少ないでしょうし、極大な話をすればそのような方々一人一人が生きて居ることによって「国家・国民」が成り立っているのも事実です。


大体、そのように債務者を否定する方は「努力」が足りないから、そういう方々への理解もないのでしょうか。


しかし、一番の問題は「困っている」方々が声をあげないことです。

勇気と気付き

債務があることを恥じないでください。

一番恥じるべきは、困っているのに相談せず、「1人で解決しよう」とし、解決ができないまま放置していることです。


もちろん、解決目指して努力することは大切です。

しかし、そのあなたの“悩み“を相談してくれなければ、今後他にも同じような、似たような悩みを持った方でさえ、救済することが大変難しくなります。

何より、本来であればもっとマシな、生活再建の近道やより良い将来があったかもしれない「あなたの人生」が、相談をしなかったことで台無しに、もしくは再建が遅延する可能性があります。


「絶対に相談してください」なんて言いません。

選ぶのは“あなたの権利“です。

それを行使しよう、と思ったのであれば、ぜひご相談ください。


何より自己破産や任意整理など、脱法でもないしグレーゾーンでもありません、合法です。


あなたが相談したことが外部に漏らされることもありませんし、裁判等でやむなく話す場合には本人の承諾でもって行います。

もちろん強制はしません。自由です。


しかし、もし本当に解決をしたい、誰かにか相談したい、上手く言えないけど悩みがるなど思いつくことがあれば、ぜひご相談ください。

相談は基本無料ですし、そこから弁護士、司法書士などと連携して解決を目指すことも出来ますし、今までやってきています。


現状を変えたい、そう願ったあなたの勇気が、もしくは周辺の方も含めた気付きが、現状変化の第一歩です。

記憶にない借金、忘れていた借金etc...

突然届いた督促状。

そこには法律事務所や債権回収業者を名乗る文字。

中身を見ると、

・すでに払い終わっていたと思っていた

・昔した借金で、正直記憶にない

・返せないまま放置していた

様々な理由や事由により、忘れていた借金だった。

そんな時は被連協、もしくは最寄りの弁護士会にすぐにご相談ください。

借金には「時効」があります。

迂闊に督促状を送ってきた場所に連絡すると、「時効」が認められなくなる場合があります。

ぜひ、私たちにご相談ください。

全国クレサラ・生活再建問題被害者連絡協議会

大阪府大阪市北区西天満4丁目6番3号
第5大阪弁護士ビル3階 大阪いちょう会内

TEL:06−6361−0546  FAX:06−6361−6339 
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